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hamatetです。
今回は、「人間」の疲労と「機械」の疲労について、お話しします。
人間の疲労について
人は何かしら起きて活動を続けると、疲労が蓄積し、必ず睡眠などの休息を必要とします。過去に読んだ本では脳の異常で眠ることができなくなった、という人がいるみたいですが、特殊例なので除きます。また、不眠症の人についても「眠りにくい」という状態であり、眠らないという事にはならないので、現実的にみて「眠らずに済む人間はいない」という認識でよいと思います。
機械の疲労について
次に機械の疲労についてお話します。機械の疲労というと、基本的に「疲労破壊」の疲労を言います。少し引用を使用します。
疲労破壊(fatigue fracture)は,静的破壊(static fracture)よ
り低い負荷応力の繰返しによって起こる現象であり,き裂の発生,
進展およびリガメント部の静的最終破断という経過をたどる.
出典:機械工学便覧 α.基礎編 α3材料力学
基礎知識としての機械における「破壊」は、引用に記載しているように「静的破壊」の事を指します。引張強さなどの数値は、静的破壊の数値を示しています。ですが、引用に記載しているように、応力を加える→応力を加えない→応力を加えるといった、既述sin波形のような応力を加えた場合、静的破壊する応力よりも低い値で機械(=材料)は亀裂が発生、進展し、最終的には破壊に至ってしまいます。今回のお話の詳しいところにはS-N曲線、疲労限度、繰り返し数など専門用語がいくつか出てきますが、この辺はまた別の機会に。
まとめ
いかがでしたでしょうか?この記事で最低限、人間の疲労と機械の疲労は真逆であるということを理解していただけたと思います。発生した現象に対して考察などを行うとき、人の考えや行動などから推察する場合もありますが、今回のように真逆になることもあるので、ある時は正しいかもしれませんが、必ずその方向で正解に向かえるか?と言われるとそうでないこともある、という認識を持っていた方が良いでしょう。
人間と機械の「疲労」は真逆。人間は休んだ方が良いが、機械は休まない方が良い。